上映作品
Aチーム

「祝祭」(25分)

STAFF 制作:片嶺穂乃佳、日高真優、栃澤桃香、川野諒太、魚井健太郎
サポートスタッフ:市井昌秀、北林佑基、関将史、堀春菜、芝博文 STORY 会社の研修でホテルに滞在中の男の部屋に、情緒不安定気味の恋人や泥棒、泥棒の元恋人が次々と忍び込む。男が部屋に戻り、シャワーを浴びようとしたところ、風呂場に隠れていた泥棒らと鉢合わせ。一目散に逃げ出す彼らをタオル一枚の姿の男が追い、やがて海へ。

Bチーム

「かえってきた、キリン」(16分)

STAFF 制作:細谷桃子、中澤莉胡、小林星冴、鈴木智恵、板井草平
サポートスタッフ:吉田康弘、板野侑衣子、鈴木周一郎、髙橋朋美、四宮義斗 STORY 高校卒業から2年。卒業間近に早世した鈴木しゅんを偲び、同級生4人が海辺で邂逅する。在りし日のしゅんとの思い出がよみがえり、ありったけの想いを海に向かって叫ぶ4人。その日、記念に撮ったインスタント写真には、彼らを見守り続けるしゅんの姿があった。

参加者の声
Aチーム

【Question】
①自分にとって、映画とは?
②プロジェクトに参加した感想

魚井健太郎
①人の心を動かし、養うために必要なかけがえのない大切な娯楽。
②今回、初めて参加させていただき双葉町の今の姿、あの時の爪痕を肌で感じることができました。僕のちっぽけな想像力ですが忘れてはいけない事や震災前にたくさんの人が住んでた時の風景を想像しつつ今回の4日間で映画を作るというとてもタイトで濃密な時間を過ごせた事に感謝しています。役者として今後もやっていきたいと再度実感し、リーダー含めスタッフの方が僕達のために命を燃やし真剣に考えてくれる姿に感動しました。皆さんありがとうございます。次は現場で会いたいです!

片嶺穂乃佳
①救いです
②実際に訪れるまで「震災」のイメージしかなかった双葉町ですが、実際に足を踏み入れることで双葉町のもつ自然の豊かさ、雄大さを体感しました。さらに震災の爪痕をこの目で見たことで、情報としてしか知り得なかったさまざまなことを、自分の生活と地続きなものとして認識することに繋がりました。わたしは震災の当事者ではないけれど、だからこそここで暮らしていた人たちがいたことや、これからこの町が向かっていく先を一緒に見つめていきたいと思うようになりました。初めて会う人たちと四日間で一つのものを作りあげるという経験は、自分にとって大きな財産になりました。大変なこともたくさんありましたが、全ての瞬間が愛おしく、かけがえのないものになったのは、この場所で出会った皆さまのおかげだと思います。これからどんどん変わっていくであろう双葉町の今の姿を映画の中に刻めたのも、とても貴重なことだったと思います。出来上がった作品をみて、改めて、自分たちはこんなことが描きたかったのか、と気づくこともありました。本当ならあと一日、あと一週間ここにいて、まだまだみんなと映画を作っていたかったです。これほどものづくりに夢中になれる時間を過ごせたのも、周りで支えてくださったチームのみんな、スタッフの方々がいてくれたからです。毎日三食温かいご飯が食べられたことも、撮りたいと思った場所にスムーズに移動できたことも、機材が毎日ちゃんと揃って現場にあることも、本来当たり前にあるものではないはずで……。見えなところでもたくさん動いてくださっていた人たちがいたことを、誰に伝えて良いか分からず、ここに書かせていただきました。改めて、このプロジェクトに関わってくださった全ての皆様に心からお礼申し上げます。この企画がこれからも続いていくことを願っています。本当にありがとうございました。

川野諒太
①勉強。作り手のいろいろな想いを感じられるから。
②双葉町は被災して何もかも失ってしまい、何も無くなってしまった町だと思っていたが、復興を目指し変化し続ける、生命力のある力強い町だった。本当に貴重な経験をさせていただきありがとうございました。映画が好きになり、双葉町が好きになりました。

栃澤桃香
①自分の人生を豊かにしてくれるもの。いまの人生では味わえない感情を体験させてくれるから。
②この合宿を通して、演技の技術という部分ではなく、核心について触れられたなと思っています。みんなと、自分の意見や思っていることをぶつけて、話し合い、理解し合って。そうすることで視野が広がったなと感じます。きっとこの経験が糧になる日が来ることも願って、また改めて様々な視点から映画を観たり、演技をしたりすることを試みたいです。

日高真優
①ワクワクするもの。家の近くの映画館で面白そうな作品が上映されていると思わず吸い込まれてしまう。
②行く前は、震災の時に被害を受けた場所という漠然としたイメージしかなかったのですが、実際に行ってみると、復興のために動いている人がいるのだという、人の温度感などが伝わってきて、これからきっと活気で溢れていく場所なのだろうと感じました。特に、町の至る所にアートがあり、双葉町を盛り上げていこうという思いを肌で感じました。まずは、4日間一緒に映画を作り上げたメンバーに感謝の気持ちでいっぱいです。まだ終わってからそんなに日にちが経っていないのに、もうすでに会いたくなっています。この人たちと、こんな作品を作りたいという一人一人の熱意が結集した異様な空間でした。そんな空間に身を置き、共に映画作りができたことに興奮を覚えます。自分のホームグラウンドを持てた気持ちがして嬉しいです。次このメンバーに会う時に自分がもっと成長した状態でいられるようにこれからも映画作りに関わっていきたいです。ありがとうございました。

参加者の声
Bチーム

【Question】
①自分にとって、映画とは?
②プロジェクトに参加した感想

細谷桃子
①モチベーションを上げてくれるもの。
②澄んでいて広い空、力強い波を肌で感じ、美しい自然が残る双葉町を好きになりました。また行きたい町です。スタッフや参加者皆さんが優しくて面白く、安心して過ごせる環境がありがたかったです。とても幸せな4日間を過ごせました。

板井草平
①悩み事ができたときに観るもの。映画を観て、こういう人生もあるんだなと学べるもの。親と喧嘩した時は「誰も知らない」を見て、この親よりはマシだと思うようにしている。
②とても楽しかったです。ありがとうございました!また開催される際は参加したいです。

小林星冴
①まだわかっていないので、この企画を通じてヒントが得られたら。
②双葉町からは自然と芸術の風景が感じられ、美しく、魅力的な場所である印象を新たに持ちました。また開催される場合は、必ず参加したいと思っています。

鈴木智恵
①いい意味で現実逃避させてくれるもの。
②時間が震災の時のまま止まっている場所もあったけれど、新しい建物が建っていたり、工事がずっと行われていたりと、復興へと進んでいる面もあることを実感しました。今回、本当に貴重な時間を過ごさせていただきました。4日間という無謀なスケジュールで映画制作をしたけれど、その時間の制約があったからこそ一瞬一瞬を集中して取り組めたのではないかとも思いました。そして、双葉町の皆さん、支えてくれた監督スタッフの皆さん、一緒に取り組んだ参加者の皆さんにとても感謝しております。また参加したいですし、自分でも映画を作りたくなりました。ありがとうございました。

中澤莉胡
①自分の人間性をレベルアップさせてくれるもの。いろんな映画を観ることで自分の価値観や視野が広がるから。俳優志望なので、心に響く作品を作るためにもいろんな映画を観て引き出しを増やしたい。
②今回は募集年齢が前回よりも高く、さらに濃い時間を過ごすことが出来ました。多くの人と関わることができ、プロの人のやり方を間近で4日間も見ることが出来ました。俳優志望の私にとってとても貴重な経験です。完成した映画に映っている工事中の風景が、建物が立ち並ぶ風景に変わっていくことで、復興した浜通りをさらに感じることが出来ると思います。また参加したいです。